【ミリネ】
「んきゅううう……。
んはぁっ、はぁっ、はぁっ、あぁ……も、もう無理だよぉ……」
ナギのサポートのもと行われた自慰。
押し倒された時は、襲われるのかと思い、
あらぬ想像を瞬時に巡らせてしまったが、それは杞憂だった。
ナギに言われるがまま己の女性器を刺激していたミリネは、
あふれる快楽に体を弛緩させていた。
ナギの宣言通り、ミリネが今までで行っていた自慰行為が
児戯であったのだと理解させられるものであった。
【ミリネ】
「はぁっ、はぁっ……ナギちゃん、とっても意地悪だよぉ。
私、何度もイッたのに、何度もまだ擦れ、摘まめ、撫で繰り回せって、
少しも休ませてくれないんだもん……もう、足腰が立たないよぉ」
【ナギ】
「フフフ。ごめんなさいねミリネさん。
でも、これは新人巫女候補への洗礼みたいなものですの」
【ナギ】
「本来なら、ものを言えないほどにひとりエッチに夢中にさせて
しまうのですけれど……それだけ喋れるなんて大したものですわね」
【ミリネ】
「え!?」
【ナギ】
「快楽に負けない素晴らしい自制心ですわ。
巫女としての必須能力をすでにアナタはお持ちのようですわね」
【ナギ】
「アナタは優秀なようですわね。
さすがわたくしのライバル、と言ったところかしら?」
【ミリネ】
「アハハ……私、すごいのかな……?」
新人巫女の能力を測るために行われた先輩巫女候補による自慰指導。
それをパスすることができたミリネであったが、ナギの心からの薫陶に
素直に喜べなかった。
なぜなら、ナギが褒め称えたような自制心が
本当に自分にあったわけではなかったからだ。
ナギの自慰指導中、何度も下着を突き破って
飛び出そうになってしまった彼女の肉棒。
最初はどうにか肉棒を理性で鎮めていた。
しかし、女性器を弄っているとどんどんと興奮は増し、
いよいよおさめることなどできず、勃起してヒクついてしまう。
そんなそそり勃つ肉棒を下腹部に密着させ、
下着のゴム部分で押さえつけて、それを衣服で隠す。
たしかに、ナギの指導の下で弄るマンコは、
これまでに自身が行っていた弄り方では感じることのできないほどの快悦だった。
しかし、肉棒をひた隠しにしながらでは、女性器自慰に集中などできない。
……つまり、正気でいられたのは自制心などではない。
自制できたとすれば、ナギの目の前で肉棒を晒し、コかなかったことだろう。
ナギの認めた自制心は、決して自分の実力ではないのだと、
ミリネはズルをしたような後ろめたさを感じていた。
しかし、それよりも問題なのが――
【ナギ】
「ミリネさん?どうしたのですか?」
【ミリネ】
「んあっ♥ あ……これはちょっとダメかもぉ……!」
女性の部分は十二分に満足したミリネであったが、
まだ肉棒は鬱憤が溜まっており、吐き出させろと怒りの声を上げていた。
【ミリネ】
「ご、ごめんナギちゃん……!ちょっとお手洗いに行ってくるね」
【ナギ】
「あら。並大抵の方は、足腰が立たなくなって、
その場で失禁してしまうこともあるというのに。
もう動けるだなんて、体力の方も申し分ないようですわね」
下着のゴムに挟まれて苦悶であるかのように先走り汁を
溢れさせ続けている肉棒を隠しながら、慌てて外のトイレへと向かうミリネ。
ナギは、部屋を飛び出す彼女の様子を見ていたが……
あることに気づく。
【ナギ】
「え……なんだか、股間の辺りが盛り上がっていたような……。
まさか、あの子……」
【ナギ】
「フフ、まさか。そんなことあるわけありませんわね……」
首を振って、思い浮かんだ何かを否定する。
だが、冷静でいられたのもそこまでだった。
【ナギ】
「んんっ。ミリネさんの乱れた姿で少し興奮してしまいましたわ……。
誰もいませんし少しだけここで、私も……」
火照った体を持て余したナギは、徐々に息を荒くしながら衣服を脱ぎ去る。
すると。
【ナギ】
「…………んっ」
にちゅるうううううぅ……!
【ナギ】
「んはぁ♥」
下着の中から、ひどい粘着音を立てて、起立する荒々しい肉が放たれる。
それはミリネと勝るとも劣らない立派な肉棒であった。
【ナギ】
「はぁっ、はぁっ、まったく、ミリネさんのあの感じた顔ったら……。
オチンポに悪過ぎですわ♥ んんっ!」
にっちゅ!ぐっちゅ!にっちゅぬっちゅ!
にっちゅぐちゅにっちゅ!にっちゅ!ぐっちゅ!
【ナギ】
「あっ!?あっ!?あっ!?あああああ〜〜〜〜〜っ!?」
先ほどの凛とした様子からは想像もできない淫らな喘ぎと、
肉棒を擦る音がその狭い修練所に響き渡る。
そして、トイレで同じく肉棒を慰めるミリネと、
奇しくも同時に絶頂射精に至るのだった。
そう、ナギもまた肉棒を持つフタナリであった。
何の因果か、巫女になるべく、聖務院に集った二人のフタナリ少女。
ミリネとナギ。
彼女たちが後にこの世界の運命を握ることになるとは、
この時は誰も想像をしていなかったのだった……
………………
…………
……
そして、時は少し流れ――
【ミリネ】
「はぁ……。
やっぱり、私には無理なのかな……?」
ミリネは聖務院からあてがわれた自室で一人弱々しく呟いた。
ミリネが聖務院で修行を始めてからはや数ヶ月。
その間に彼女は、巫女候補として様々な修練を行った。
女神の巫女として恥ずかしくない人間として文武両道は必須技能である。
村の手伝いで日々体を動かしていたミリネにとって、
肉体的な修練はそれほど苦ではなかった。
だが、問題なのは文である。
【ミリネ】
「こんなの今日中に終わるわけないよ……」
ミリネが突っ伏している机の上には計算と書き取りの宿題が山と積まれていた。
それらはすべて、座学修練で最下位だった彼女へのペナルティだった。
物々交換が主であった村出身の彼女に、計算など無理な話。
自国の言葉で田舎訛りが混じるかもしれないのに、
他言語を学ぶことなども同様だった。
それ以外の座学も似たようなものであった。
ミリネはほとほと満足な成果を出せていなかった。
【ミリネ】
「やっぱり、私みたいな田舎娘には無理な話だったのかな……?」
巫女候補たちのほとんどは、幼い頃から巫女になるべく、
普段の生活から教育を受けてきた。
ミリネとはスタートの土台から違うのだ。
ならば同じ巫女候補に教えを請おうとも考えるが、
どこで漏れたのか、自分が最高導師に直々にスカウトされたと知られており、
聞くこともままならない。
【ミリネ】
「はぁ。辛いなぁ……。
……もう、いいかな辞めちゃっても……」
気づけば、聖務院に来た時に胸にいだいた熱い思いは萎みかけており、
ミリネは思わず弱音を吐いてしまう。
【ナギ】
「――もう諦めてしまいますの?」
【ミリネ】
「……ナギちゃん?あ、扉の鍵が開いてたんだね」
いつの間にか、ミリネの部屋の扉を開けたナギが佇んでいた。
【ミリネ】
「どうしたの?何かご用?」
【ナギ】
「あら。愚問ですわね、ミリネさん。
最近不調気味のライバルへの激励ですわ」
【ミリネ】
「アハハ。ライバルだなんて……。
あれは、身の程も分からなかった世間知らずが言った戯言だよ……。
恥ずかしいなぁ、あんなこと忘れてよ」
自嘲気味に笑うミリネ。
しかし、気付く。
それは、ミリネがナギのライバルであり続ける限り、
彼女がこうやって微笑み、そして励ましてくれるということを。
そして、それだけ分かれば十分であった。
【ミリネ】
「よし!」
【ナギ】
「あら?」
【ミリネ】
「とっとと課題を終わらせなきゃね!
これくらいこなさなきゃ、ナギちゃんのライバルとして恥ずかしいもんね?」
【ナギ】
「……フフ。もう大丈夫なようですわね」
ミリネのその様子に、ナギはそっと扉を閉めて立ち去る。
こうして、ミリネはナギの存在を支えに非凡な努力を重ね、
他の巫女候補たちが目を見張るほどの存在へと昇り詰めていくのだった……
………………
…………
……
そして数年の月日が流れた。
【最高導師】
「――これより、女神の巫女選定の儀を行う!!」
とうとう女神の巫女が選ばれる時が来たのだった……
………………
…………
……
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